さてさて、少し間が空いてしまいましたが、世代別の女性の結婚観のお話、最後は２０代編です。

私が事務所を開設したしたのは、１９９３年、平成５年です。

この頃は、まだまだ結婚観には、昭和の「趣」と申しますか、考え方が多分にありました。

ある日、私の事務所にご婦人がお嬢さんといらっしゃいました。

親子で来所は今も良くございます。ただ、この時のお嬢さんは10代の方でした。

お母さま曰く、「我が家では私もそうでしたが、10代で良いお婿さんを見つけ、結婚させたいので、よろしくお願いします。」というお話でした。

余談ですが、漫画家の水木しげるさんは、戦後に両親の勧めでお見合いをされ、5日後には結婚された。というエピソードがございます。

昭和の時代は親や親せきの勧めでお見合い・即結婚というのは少なくはありませんでした。

先のご婦人もご自身が昭和のそうした環境の中でのご結婚だったのでしょうね。私はもちろん、ご依頼通りの良縁を取り持ち、お嬢様はご成婚されました。

時代が移り、令和となって、今の女性は各世代とも皆様、きちんとした自我を形成され、物事に対処されていると感じます。

【20代女性の結婚観について】

20代女性の結婚観は過去の世代と比べて大きく変化しています。

現代社会では結婚が人生のゴールではなく、個人の選択肢の一つとして捉えられることが多くなっています。

仕事やキャリアを重視し、自分の夢や目標に向かって進むことが重要視されているため、結婚を急がずに自分のタイミングで考える女性が増えてきました。

結婚を焦ることなく、より充実した人生を送るために、結婚を選択肢の一つとして考えるようになっています。

まず、20代女性の多くは、キャリアや自己実現を重視しています。

大学を卒業し、就職して自分の職業人生を築いていく中で、仕事の充実感や自己成長を大切にしている女性が多いです。

そのため、結婚を早期に決断せず、仕事を続けながら結婚を考えるという選択をすることが一般的です。

経済的に自立しているため、結婚を生活の安定手段として捉えることは少なく、むしろ結婚後もキャリアを続けたいという意識が強くなっています。

自分自身がしっかりとした経済基盤を持つことで、結婚をするかどうかに対してもより自由に選択できるようになっているのがポイントです。

次に、結婚相手に求める条件も変化しています。

以前は安定した職業や家庭的な性格を求めることが多かったのですが、現代の20代女性は相手に対して価値観や趣味を共有できるかどうか、共に成長できるパートナーかどうかを重視する傾向があります。

外見や社会的地位よりも互いに理解し合い、支え合える関係を築けるかが大切だと考える女性が増えているのがポイントです。

こうした考え方の変化により、相手選びにおいても慎重になっていることから、結婚後の長い時間を共に過ごせるかどうかが最も重要視されるようになっています。

また、結婚に対するプレッシャーが減少し、自由な選択ができるようになったことも大きな特徴です。

昔は家族や社会から結婚を促されることが多かったですが、今では結婚をするかどうかは自分の価値観に基づいて決めることができ、独身でいることも一つの選択肢として尊重されています。

そのため、結婚を焦らずに自分のペースで考える女性が増えているのです。

結婚を選ばない場合でも友人や家族との関係を大切にし、充実したライフスタイルを送ることができると考える女性が多いです。

さらに、結婚後も共働きを希望する女性が増え、パートナーと協力しながら家庭と仕事を両立させることが重視されています。

生活のバランスを保ちながら互いに支え合って成長する関係を築きたいという意識が強く、家庭内でも役割分担をしっかりと行ってお互いの自由を尊重し合うことが大切だと考えられています。

このように、20代女性の結婚観は多様化しており、結婚を人生の目標としてではなく自己実現やライフスタイルの一部として捉える傾向が強くなっているでしょう。

結婚を焦ることなく、自分の理想に合ったパートナーと共に人生を築いていくことを大切にする女性が増えています。

結婚は必ずしも幸せを保障するものではなく、自分らしい生活を送るための一つの手段として捉えられるようになっているのではないでしょうか。

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